デザインにこだわるなら設計事務所がいいって本当?設計事務所で家を建てるメリット・デメリット

注文住宅を建てるのに設計事務所にお願いできることはご存知ですか?
「とことんデザインにこだわりたい」
「普通の家では物足りない」
「こだわりが強く、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせにしっくりきていない」
そんな方には、設計事務所で建てる完全自由設計の家づくりがオススメです。
今回は設計事務所でお家を建てるメリット・デメリットについてご紹介いたします。
目次
設計事務所でお家を建てる流れ
まず、設計事務所でお家を建てる流れについてわからない方のために、流れについて簡単にご説明いたします。
基本設計
完全自由設計ということもあり、基本設計に平均すると3ヶ月程かかるのが一般的です。
完全自由設計では設計が最も重要な工程なため、建主の中には1年以上基本設計に時間をかける方も珍しくありません。
一方で、設計士のファーストプランが理想通りであれば、一ヶ月程で基本設計が終わる建主の方もいます。
完全自由設計は良くも悪くも自由であるため、こだわればこだわるほど時間がかかると言えます。
実施設計
基本設計でつくられた図面のほか、さらに各部の詳細図など施工するために必要な図面をつくります。
実施設計をもとに建主と建設業者は工事請負契約を交わすことで、工事内容と工事費用を確定します。
工事請負契約
建物を施工できる工務店に見積りを依頼して、提出された見積りが予算内に収まるよう調整を行います。予算調整が終わると建築家のアドバイスの下に施工する工務店を決め、請負契約を結びます。
建築家が工務店を発注するのか、建主が施工できる工務店を自分で探すのかは設計事務所により異なります。
工事
施工する業者が決まったら後は工事の完成を待ち、完成したら引き渡しになります。
設計事務所でお家を建てるメリット

デザインや間取りが自由自在
設計事務所にお願いするメリットは、完全自由設計が可能なことです。
もちろん、法的な制約があるため全てが自由ではありませんが、法令の中であれば自由に設計することができます。
コンクリート打ちっぱなしのモダンなお家などの個性的なデザインの住宅も、設計事務所であれば建主の要望をできる限り応えてくれます。
しかし、完全自由設計のメリットは単にデザインがオシャレになることではありません。
土地やライフプランなどの条件に合わせて完全オリジナルでプラニングできること、それが設計事務所で建てる最大のメリットと言えるでしょう。
監理を適正に行う
設計事務所が設計と監理をワンセットで行うことで、施工会社による手抜き工事や勝手な部材変更などの不正を防ぐことができます。
ハウスメーカーや工務店などももちろん施工を適正に行っていますが、第三者に監理に入ってもらうことで、適正な監理が可能になります。
設計事務所でお家を建てるデメリット
コストがかかる
完全自由設計のため設計に時間がかかるだけでなく、しっかりとした施工監理を行うため設計と施工管理のコストがかかります。
もちろん、全体のコストは建築物などによって異なるため、設計・監理費用がハウスメーカーや工務店と比較すると高くなります。
時間がかかる
一棟一棟完全自由設計のため、どうしても設計に時間がかかります。
また設計が決まってもすぐに着工とはならず、施工会社選定のための見積もり確認など、実際に工事が始まるまでに時間を要します。
自由度が高く決め事も多いため、完成までに時間を必要とするのは当然のことと言えます。
ローンが組みにくい
一般的にハウスメーカーや工務店は金融機関とのやりとりの経験も多くサポートしてくれますが、設計事務所で建てる場合は自分で金融機関への説明が必要になります。

設計事務所で家を建てることを金融機関に説明すれば、ローンが組めないということはあまりありませんが、自分で金融機関とのやりとりや手続きを必要と考えると手間が増えることになります。
設計事務所で建てるのがオススメな人
デザインにこだわった個性的なお家を建てたい方はもちろん、時間やコストがかかってもこだわりを実現したい方は、設計事務所での家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。